はじめに
ネットワーク構築において、ケーブルの選定はデータ通信の基盤となる非常に重要な要素です。適切なケーブルを選択することは、ネットワークのパフォーマンス、信頼性、拡張性に大きな影響を与えます。
光ケーブルとUTPケーブルの選択は、ネットワークの要件、予算、将来の拡張計画に基づいて慎重に行う必要があります。
適切なケーブルを選択することで、ネットワークは効率的かつ効果的に機能し、長期にわたって安定した通信を提供することができます。
どちらのケーブルもそれぞれの利点があり、使用環境や目的に応じて最適な選択をすることが重要です。
①とりあえず比較表を見てみよう
UTPはコストや施工性で優秀ですが,耐久性や拡張性等の性能面で劣ります。
SWの数や,基幹拠点の配置によっては光配線を選択することで
総合的な費用を抑えられたり,ネットワーク設計が強固になります。
現場に応じた材料を選択しましょう!
②実際にシミュレーションしてみよう
条件 |
①AP(アクセスポイント)の配線はPoE給電とし,80M以内とする。 |
②建屋全体にWi-Fi敷設(電波範囲は20~25M) |
③配線は直角水平とする |
②-1 AP(アクセスポイント)を配置しよう。
建屋全体に電波が届くように配置してみる。
▼
APを4台設置することにします。
②-2 SWを配置しよう
T-01から各APに配線をしようとすると,[AP-02]が80Mの範囲から
はみ出てしまっています。T-02かT-03にSWを配置して距離の制約を解決しましょう。
建屋の中心にあるT-02と右上にあるT-03に実際に配置してみましょう!
(ピンクの配線が幹線)
距離の制約 ( UTP100M以内 ) より
T-02▶UTP配線
T-03▶ 光配線
を選択することになります。
②-2-1 T-02にSWを置く場合
80Mあれば幹線を敷設できます。また,配線はUTP配線で施工できるので安価です。
また,T-02からスター配線出来るので,構成がシンプルです。
②-2-2 T-03にSWを置く場合
130Mほどあれば敷設出来ますが材料は光ケーブルになります。
光配線はUTP配線より高価です。また,構成が複雑になっています。
②-2-3 まとめ
この現場で設定した条件下では,UTPケーブルを選択することが望ましいと思います。
私が設計するのであればT-02を拠点とし,スター配線でAPを設置します。
③まとめ
今回はUTPと光ケーブルの特性と使い分け方について触れてきました。
現場の条件次第で変わりますので,総合的に材料を選定する必要があります。
今回例ではUTPを選択しましたが,長距離伝送の必要な広大な現場では光ケーブルが選択されることもあります。
今の例の建屋が4棟あるケースはどうでしょうか?
お時間あれば設計してみてください!
図面の作成はマイクロソフト社のVISIOで作成しています。
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