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​複雑な建物の系統図のインプットを手助けします。この系統図を作成することで,自身も理解を深めることが出来ます。

執筆者の写真300 suemitsu

【光ケーブル vs UTPケーブル】あなたのネットワークに最適なのはどっち?

更新日:7月11日


光ケーブルとUTPケーブル 比較
光ケーブルとUTPケーブル 比較

はじめに


ネットワーク構築において、ケーブルの選定はデータ通信の基盤となる非常に重要な要素です。適切なケーブルを選択することは、ネットワークのパフォーマンス、信頼性、拡張性に大きな影響を与えます。


光ケーブルUTPケーブルの選択は、ネットワークの要件、予算、将来の拡張計画に基づいて慎重に行う必要があります。


適切なケーブルを選択することで、ネットワークは効率的かつ効果的に機能し、長期にわたって安定した通信を提供することができます。


どちらのケーブルもそれぞれの利点があり、使用環境や目的に応じて最適な選択をすることが重要です。


①とりあえず比較表を見てみよう


光ケーブル UTPケーブル 比較表
光ケーブル UTPケーブル 比較表

ロボットとサラリーマンが対話している様子
対話01 

UTPコストや施工性で優秀ですが,耐久性や拡張性等の性能面で劣ります。


SWの数や,基幹拠点の配置によっては光配線を選択することで

総合的な費用を抑えられたり,ネットワーク設計が強固になります。


現場に応じた材料を選択しましょう!


②実際にシミュレーションしてみよう


男性がネットワーク構築を設計している
ネットワーク設計のプロット図を紹介

                   条件

①AP(アクセスポイント)の配線はPoE給電とし,80M以内とする。

②建屋全体にWi-Fi敷設(電波範囲は20~25M)

③配線は直角水平とする

②-1 AP(アクセスポイント)を配置しよう。


建屋全体に電波が届くように配置してみる。

ネットワークのプロット図
ネットワーク構築図面01
男性とロボットが会話している
対話02

                    

アクセスポイントを配置した図面
ネットワーク構築図面02

APを4台設置することにします。


②-2 SWを配置しよう


男性とロボットが会話
対話03

T-01から各APに配線をしようとすると,[AP-02]が80Mの範囲から

はみ出てしまっています。T-02かT-03にSWを配置して距離の制約を解決しましょう。


アクセスポイントを配置した図面
ネットワーク構築図面03


建屋の中心にあるT-02と右上にあるT-03に実際に配置してみましょう!

(ピンクの配線が幹線)

距離の制約 ( UTP100M以内 ) より

T-02▶UTP配線

T-03▶ 光配線

を選択することになります。


ネットワーク配線図面
ネットワーク構築図面04

 ②-2-1 T-02にSWを置く場合


80Mあれば幹線を敷設できます。また,配線はUTP配線で施工できるので安価です。

また,T-02からスター配線出来るので,構成がシンプルです。


ネットワーク配線図
ネットワーク構築図面05

 ②-2-2 T-03にSWを置く場合


130Mほどあれば敷設出来ますが材料は光ケーブルになります。

光配線はUTP配線より高価です。また,構成が複雑になっています。


ネットワーク配置図
ネットワーク構築図面06

 ②-2-3 まとめ


この現場で設定した条件下では,UTPケーブルを選択することが望ましいと思います。


私が設計するのであればT-02を拠点とし,スター配線でAPを設置します。


ネットワーク配置図
ネットワーク構築図面07

③まとめ


今回はUTPと光ケーブルの特性と使い分け方について触れてきました。


現場の条件次第で変わりますので,総合的に材料を選定する必要があります。


今回例ではUTPを選択しましたが,長距離伝送の必要な広大な現場では光ケーブルが選択されることもあります。


今の例の建屋が4棟あるケースはどうでしょうか?

お時間あれば設計してみてください!

ネットワーク構築の例題図面
宿題ネットワーク構築図面

図面の作成はマイクロソフト社のVISIOで作成しています。


弊社は現地調査から図面を作成して施工することが多いです。


図面の作成依頼などお気軽にご相談くださいませ。


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